アジアカップ・シリア戦の総評
まあ、いろんなことが起こったシリア戦でございましたが、
勝てて良かったですな。
それではアジアカップ・シリア戦の評価でございます。
後半の感想でネガティブなことを書いたのでここではポジティブなことを。
スタメンもヨルダン戦と同じ、最初の10分間に関しては
ほとんどヨルダン戦と同じような動きをしていた。
これを見たときは頭を抱えそうになってしまったが、
流れが変わったのは4-2-3-1の3の選手たちが
ポジションチェンジをしてから。
ポジションチェンジと言ってもザックジャパンのポジションチェンジは
岡田ジャパンの時の忙しなく動いてポジションを変えるというより、
時間帯によってポジションを変えるローテーションのような感じ。
今までの日本の忙しなく動くポジションチェンジの場合、
相手のDFは誰を見るというよりも来た人間をを見ればいいので
相手が慣れたら結構対応されてしまっていた。
だが、ローテーション制の場合、相手が気がついたときには
対応する選手のタイプが変わっているのでシリア側が手こずっていた。
その中でも特に良かったのが松井。
ヨルダン戦では低調で「右サイドにいる人」みたいになっていたが、
今回は「動きながらボールを受けてポイントを作り、
サイドで勝負をする人」になっていた。
松井が動くことで、トップで張る前田と下がってボールを受ける本田、
その間を縫うように動いてボールをもらう松井という形ができ
ヨルダン戦に比べて格段にパスコースが増えていた。
動きまわってボールをもらう選手は得てして真ん中に寄って来てしまう
傾向があるが、この日の彼の場合は最終的にサイドで勝負をするので
チーム全体が真ん中に寄ることを防ぎいいアクセントになっていたと思う。
本田は普通の出来。
前田は動き回りすぎていたヨルダン戦に比べ、最前線の真ん中で
体を張れていた分だけマシになっていた。
点を取れていない分、良いという評価はできないが状態は上向いている。
ただ、ある程度前線の選手の形ができてくるに連れて
香川の印象が薄くなっていることが気になった。
他に目についたのはサイドチェンジを意識的に使っていたこと。
長谷部が最も多く、遠藤も長いサイドチェンジのボールを送っていた。
特に遠藤は岡田ジャパン時代を含めて大きなパスを出すことが
ほとんどなかったのでちょっとびっくりした。
ただ、流れのいい時にはサイドチェンジを意図的にするのに
流れが悪くなるとサイドチェンジが無くなるというのは改善したほうが良い。
守備的にはあのPKを与えた場面ぐらい。
細かく見ればいろいろあったがそれほど大きな問題は無かった。
ヨルダン戦のように変に飛び込む場面もなく
2人のセンターバックも代表の守備に慣れてきたようだ。
あんなミスがなければ普通に危なげなく勝っていたろうね。
それと最後に気づいたことなんだけど、結構タフな試合だったにも
かかわらず選手がそれほど疲れているようには見えなかった。
システマチックで省エネな守備ができていたんだろうことを伺わせる。
最後に1点目について。
よくよく思い返してみるとザックジャパンの流れの中の得点って
アルゼンチン戦にしろ、今回のシリア戦にしろ深くえぐった所から
ペナルティアーク付近に折り返したところからゴール決めている。
同じような形でゴールを決めたことを考えると今後この形が
ザックジャパンの得点パターンになるのかなって感じがした。
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